わたしたちの実践は、作品そのものではなく、作品が生成する以前の条件、つまり人と人が現実に接触する場の構造を設計することに定位しています。アーティスト、観客、参加者という分節は、ここでは便宜的なものにすぎません。異質な才能が物理的に近接し、干渉し合うとき、個の線形和には還元されない創発(emergence)が立ち上がります。
設計するのは作品ではなく、関係性それ自体を媒体とする環境(relational field)です。接触が化学反応を生み、その反応が次の接触を誘発します。この自己組織化のプロセスそのものから、コミュニティが立ち上がり、増殖し、拡大していきます。コミュニティはあらかじめ与えられた前提ではなく、場の中で生成され、成長し続ける動的な構造体です。
そして、この生成され拡大していく関係の網が臨界の密度に達したとき、アートと音楽はようやく可視化され、増幅され、社会へと拡散していきます。誰もが場の造形に参与するという意味で、これは社会彫刻(social sculpture)の一つのかたちです。わたしたちは、その設計思想を、背景を走る生成的な系として可視化しました。
| この絵の挙動 | 意味 |
|---|---|
| 色の違う粒 | ひとりの才能・個性 |
| 見えない流れ(場) | わたしたちが設計する場 |
| 近づくと結ぶ線 | 接触が生む反応・連鎖、コミュニティの生成 |
| 線が放つ色 | 育った網が密になって初めて当たる光 |
| カーソルで揺れる | 観客も場を変える参加者 |
| 残る残像 | 出会いが残す軌跡 |
背景は装飾ではありません。実際に「場」を計算しています。assets/gen.js が、各座標と時刻から進行方向を返す流れ場をつくり、その上に粒子を流しています。
2つの三角関数の積で渦巻き状の滑らかな場をつくり、斜め波 (x−y) で非対称に崩しています。t は毎フレーム +0.0016 でゆっくり時間発展し、場全体がうねります。
個数は N = clamp(60, 120, 画面幅/7)。各粒は位置・速度・色番号を持ち、色は4ブランドカラー HUES=[262,16,184,330](紫・朱赤・シアン・マゼンタ)です。
prefers-reduced-motion では全停止します(アクセシビリティ配慮)。DPRは上限2でRetina対応し、リサイズは150msデバウンスで再計算します。